「船戸は一人ひとりの診療に時間をかけ、コミュニケーションをとっていた。
まるでご近所の井戸端会議のように、診療室ではしょっちゅう笑い声があがっていた。
船戸が冗談を連発し、患者を爆笑させていたのだ。また、患者の話で船戸が笑い転げていた。
こういう医療もあるんだな、大橋は新鮮な驚きを覚えた」。
本書は岐阜のあるクリニックの取材した医療ドキュメントだ。
医療とは何か? けが・病気を治し、患者を救うことである。
当たり前のことだが、医療には様々な形がある。ブラックジャックのように、鮮やかなメスさばきで患者を救う医療、赤ひげのように心を癒すことによって患者を救う医療。
正しい形は無数にあるのが医療である。
本書に登場する船戸崇史は元々外科医から、在宅・地域医療の世界に身を投じた医師である。ベストセラー「がんが消えていく生き方〜外科医ががん発症から13年たって初めて書ける克服法」の著者としても知られている。
中大輔/著
出版社名 ユサブル
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-909249-55-5[:]