説話社「ジオマンシー」とは「土占い」のことです。その誕生は古く、9世紀頃のアラビア半島とされています。 「土」という言葉が示すように、そもそもの占い方が大地を棒で突き、または大地に線を引くか石を撒くなどして線(=シンボル)を描き、その結果をもって運勢や吉凶を判断するというものです。つまり、大地の占いなのです。 残念なことに日本ではあまり知られていませんが、ジオマンシーはその手軽さと的中率の高さから中世やルネッサンス期にヨーロッパで大流行を遂げました。庶民も貴族もみな楽しんだといわれています。あのナポレオンも愛好していたようです。 本書ではそのような歴史と人々に愛されてきたジオマンシーを徹底的にわかるやすく解説したものです。 なお、底本は『秘密のジオマンシー占い』(学研、2013年)ですが、本書では大幅に加筆修正をしております。 第1章では「ジオマンシーとは何か」として、歴史や概略、何故「当たるのか」を紹介しております。続く第2章では実際の占い方の解説です。誕生当初はとても原始的に地面に線を描いておりましたが、現代においては紙とペンがその代わりとなります。紙に無意識に点を4列打ち、そこからドッ[:]