日本であること、東洋人として生きていくことの意味人には念エネルギーを出す力があり、私はそれを「念子」と呼びました。念子は発展や幸福、調和を左右する元として、大変重要な働きをしています。
念子をどう発し、如何に受けるか、達人が自分を超えた「目には見えない力」を発揮するのも、念子の働きであると言えます。
世界は東西文明が交代する転換期にあり、日本は明治以来の旧体制を一新すべき創生期に入りました。これから益々、各分野に達人が求められることになります。
本書の構成は『老子』がベース(老子第四十五章〜六十五章)ですが、文明論や大和言葉(日本思想)、老子以外の東洋思想を縦横無尽に駆使しております。日本であること、東洋人として生きていくことの意味を明らかにし、志の高い人生に目覚めて頂くためのヒントを満載出来たという自負があります。
これから自分は、どこへ到達したらいいのか、何を信念として生きていけばいいのか。本書が、その答えを見つける上で役に立てたなら、著者として本望とするところです。
(まえがきより)[:]